上毛の魅力

上毛の自然と文化を感じる

古代この地はミケと呼ばれていましだが、後に山国川を境に上三毛郡(かむつみけのこおり)と下三毛郡(しもつみけのこおり)に分けられ、さらに上毛郡・下毛郡となりました。上毛の町名は、その旧郡名にちなんで名付けられました。

自然

山国川

英彦山付近を源流として流れる山国川は、中津市の耶馬溪町、本耶馬渓町と続き、福岡県築上郡上毛町と接す。大分県と福岡県築上郡吉富町の県境に架かる山国橋で二手に分かれ、中州である「小祝」の東側は中津川と名をかえる。上・中流域の渓谷は耶馬渓と呼ばれ、景勝地として知られている。青の洞門や猿飛の甌穴群など急流による渓谷が多く、観光客も多い。昭和25年には「耶馬日田英彦山国定公園」に指定された。また、上中流域では11月後半の紅葉の季節は絶景である。

自然歩道

九州自然歩道は、耶馬日田英彦山国定公園のなかを西友枝の雁股山から東上の大平山までの約10kmあります。標高500mから660mの景色は絶景です。移り行く季節を体験できるルートです。県境の尾根伝いに行くと(雁股山〜大平山コース)、北側は周防灘、遠くは中国地方まで、南は大分県の山々が見える。大平山一帯は草原状の山で、季節の草花が見られ野鳥も多い。瓦岳に向かうとアカマツ、コナラ、ヤマザクラ、ハゼ、リョウブなどの林が続く。雁股山頂には城跡があり、自然に親みながら県堺の山頂の散歩が楽しめる。

松尾山登山

松尾山(標高471m)は、「修験の山」として800年の歴史を持つ。
松尾山は古来より修験の山でした。それは「彦山六峰」や「求菩六峰」に松尾山が名を連ねていることからも分かります。修験道最大の祭である「松会(まつえ)行事」のうち 「田行事」が継承されたものです。神前で稲作の一連の所作を行い、五穀豊穣を祈る行事です。現在は、天下泰平を祈る勇壮な鉞舞や長刀舞などの刀行事が復興されており、毎年4月19日直近の日曜日に開催されています。

大ノ瀬菜の花/コスモス

「道の駅しんよしとみ遺跡前」を挟んで、国道10号線に平行して奈良時代の地方官衙のひとつ豐前國上毛郡衙政庁跡(ぶぜんのくにかみつみけぐんがせいちょうあと)である「大ノ瀬官衙遺跡」があります。平成7年の圃場整備事業に先立つ発掘調査で偶然に発見され、現在は史跡公園として整備されています。
遺構の保存状態も良く、律令期の地方官衙の郡衙跡の一形態を示し、具体的な構造を考える上でも貴重な遺跡であるとされ、平成10年に国指定史跡となっています。
春の穏やかな夕日に照らされる頃には、黄金色に輝く菜の花畑に…。秋には沢山の種類のコスモスが咲き誇ります。

棚田の風景

100年以上の歴史を持つ標高約360mにある急勾配の棚田を高齢のご夫婦が守っていた。
この棚田を桜の谷へしたいという思いに賛同した有志たち約20名がオーナー制として桜の苗木を植樹する。最終的に有志の数は100名程度まで増え、この奥山にひっそりと静かにある、美しい棚田に魅せられて訪れる人たちが絶えない。

矢方池

貯水量82万トンを有する矢方池は京筑地区第一級のため池です。自然林に囲まれ、水の色が清く水量が豊富で、遠く周防灘を眺望できることから、訪れる人の心を和ませてくれます。また、近年では隠れた釣りスポットして注目されている。

文化

覚円寺薬師如来

日本三大修験道場であった彦山六峰のうちの一つである松尾山医王寺に関連する遺物です。木造薬師如来坐像は医王寺の本尊で、慶長7年に大講堂の落慶に際して開眼されました。また、輪蔵は八角形をした回転式の蔵で、かつては内部に経典を納め、下部には護符が貼られていました。共に明治時代初めの廃仏毀釈の際、山を下ろされ覚円寺に納められたものです。

国指定穴ヶ葉山古墳

7世紀はじめに築造された山国川流域屈指の巨大古墳です。石室は巨石を組み合わせて造られ、内部には、鳥・魚・木葉・人物が描かれています。古墳周辺では、ワラビ採り、花菖蒲の鑑賞、カブトムシやクワガタとりなども楽しめます。

百留横穴墓群出土遺物(町指定史跡)

砂岩の崖面に横穴を掘り込んで造られた古墳時代のお墓です。現在49基が確認されており、穴の数がおおいことから地元では「百穴」と呼ばれています。中央に位置する1号基には、赤色顔料(ベンガラ)による同心円分の彩色があります。内部からは1,600点を超える装飾品類が出土しています。

百留横穴墓群(町指定史跡)

古墳時代の末期につくられたお墓で、当時は横穴の中に遺体を安置して入口を石などの蓋で閉じた形で使われていました。お盆の3日間は地域の方により先祖を弔う提灯が飾られ、幻想的な風景を見ることができます。

東友枝曽根遺跡出土土偶

東友枝曽根遺跡で発見された土偶は、手足こそ欠けていますが、 安産や病状の回復を願って作られた 「身代わり」だったと考えられています。 実物は九州国立博物館の文化交流展示室に収蔵されています。

食を楽しむ Food

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